ノリの黒さと、海の白さ──海底耕運の船上から見えるもの
今日は海底耕運の作業。小さな網船で、海の底を静かに耕していく。何時間も、ただ海底を掘り返す。それでも、海が痩せた実感は否定できない。シラスも、イカナゴも、もう昔のようには獲れない。
温暖化、黒潮の蛇行、貧栄養化──いろいろな原因が挙げられている。でも、漁師たちはずっと前からこう言っている。
「ノリの酸処理が海を壊してるんじゃないか」
ノリ養殖では、病気を防ぐために酸処理剤を使う。それを洗い流した水が海に流れ込む。貝がいなくなった。稚魚が育たなくなった。潮の香りが変わった、っていう人もいる。
因果関係は「証明されてない」。でも、現場はもう限界を感じてる。
「ノリが黒くなるほどに、海が白くなる」
そんな皮肉が、冗談じゃ済まなくなってきてる。
海底耕運をしても、海は元に戻らないかもしれない。でも、何もしなければ、もっと悪くなる。
海の色が戻る日を願って、今日も船を出す。
この記事の内容は、現場の漁師たちの声や実感をもとに構成されています。科学的な証明がないからといって、現場の声を無視していいわけではありません。海の異変は、目に見えて進んでいます。
私たち一人ひとりが、海の現状に目を向け、考えることが求められています。

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