写真展『陰翳礼讃と余白の美。』



はじめに
かつて、最愛の人を喪いました。
婚約し、共に生きることを約束していた人です。けれど彼女は、私の目の前から、静かに、突然に、二度と帰らない彼方へ去っていきました。
あの深い闇の中で、唯一、私の中に差し込んできたのが、記憶の中に射す一筋の光でした。
私はその光を、ただ黙って見つめていました。
それが、写真家としての原点です。
こんにちは、写真家の中田アツシです。淡路島を拠点に、光と影の間(あいだ)に佇む静けさをテーマに撮り続けてきました。昨年は、パリ・ルーヴルでのアートフェア出展と、フェルメールを追ってオランダを巡る旅を、クラウドファンディングで多くの方に支えていただきました。本当にありがとうございました。
その旅は私にとって大きな転機となり、今なお創作の核心を形作っています。
そして今年──舞台は日本へ。
文豪・谷崎潤一郎の世界を、写真というかたちで掬(すく)い上げる展示に挑戦します。
このプロジェクトで実現したいこと
2025年9月、兵庫県芦屋市にある「谷崎潤一郎記念館」にて、写真展『谷崎潤一郎と余白の美。』を開催します。
本展示では、谷崎の随筆『陰翳礼讃』を核に据えつつ、淡路島に伝わる人形浄瑠璃や、谷崎文学に散りばめられた情緒の断片からインスピレーションを得て制作した作品群を展示します。
障子越しの柔らかな光の中、金属の古道具や人形たちが佇む様子──。
語られない想いや沈黙の奥に宿る美しさを、写真でそっと掬い上げていきます。
ご支援の使い道
・プリンタ購入費(A2対応、追加インク代込み):約20万円
・額装・印刷用紙等の制作費:約5万円
・その他展示作品制作にかかる諸経費:約5万円
・写真集・ポストカード制作費:約10万円
ご支援へのお礼
この展示を応援してくださる方へ、心ばかりのお礼として、以下の品をご用意しています。
・5000円 ポストカードセット(展示作品より選定)
・10000円 写真集(既刊『陰翳礼讃』または新作よりお選びいただけます)
・30000円〜 ポートレート撮影や、実際に展示した額装作品のお届けも可能です(詳細は個別にご案内いたします)
また、少額のご支援についても、感謝の気持ちを込めて、展示終了後にメールにて活動報告をお送りします。
実施スケジュール
・7月上旬:サポーター募集のご案内・支援受付開始
・7月中旬:ポストカードや写真集などの準備開始
・9月13日(土):展示開始(谷崎潤一郎記念館)
・10月中旬:展示終了・お礼の品発送または会場にて手渡し
最後に
この展示は、私にとって「静かに向き合い、問い直す」ための時間です。
谷崎潤一郎の美学──陰翳、沈黙、そして余白。
それは、喪失の中から立ち上がろうとした私の感覚と、どこかで響き合っていました。
今回の展示では、谷崎の作品世界と、私自身の記憶や痛みが交差する地点を探りながら、光と影の間(あいだ)に潜む静けさを、写真として掬(すく)い上げていきます。
一人でも多くの方に、この世界に触れていただけたら幸いです。
どうか、お力をお貸しください。喪失から生まれた私の創作の原点を、今あらためて日本の美学と重ねながら、写真というかたちで問い直す挑戦です。
一人でも多くの方にこの世界に触れていただけるよう、どうかお力をお貸しください。
(ご支援いただける方は、下記公式LINEからご連絡いただけましたら幸いです。)
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